
ドンムアン空港とは
ドンムアン国際空港(DMK)は、バンコク中心部から北へ約20kmに位置する、タイで2番目に大きな国際空港である。2006年にスワンナプームが開港するまでは、ここがバンコクのメイン空港だった。90年代にバンコクに降り立った旅行者は、全員がこのドンムアンを使っていたことになる。
現在は主にLCC(格安航空会社)の拠点として機能しており、タイ・エアアジア、タイ・ライオンエア、ノックエアなどが発着している。ただし、日本発着の直行便は近年ほぼすべてスワンナプームに集約されたため、ドンムアンを使うのは主にアジア域内のLCC乗り継ぎや、国内線利用の場合が多い。
スワンナプームと比べると規模は小さく、設備もやや古いが、コンパクトな分だけ移動距離は短い。到着から空港の外に出るまでのスピード感はドンムアンのほうが上だ。
空港から市内へのアクセス方法
① SRTダークレッドライン ― ドンムアンの「ARL」的存在
渋滞を避けて安く市内に出るなら、これが第一候補。
2021年11月に開業した新しい路線で、ドンムアン空港(DR8駅)からクルンテープ・アピワット中央駅(旧バンスー・グランド駅)までを約20分で結ぶ。料金は33バーツ(約165円)。
クルンテープ・アピワット中央駅でMRTブルーラインに乗り換えれば、スクンビットやシーロムなどバンコクの主要エリアにアクセスできる。乗り換え1回は必要だが、渋滞に巻き込まれず、スワンナプームのARLと同等のコスパで市内に出られるのは大きな魅力だ。
駅は国内線の第2ターミナル側にあるため、国際線の第1ターミナルに到着した場合は、ターミナル間を5分ほど歩く必要がある。案内板に従えば迷うことはない。
運行時間は5:30頃〜0:00頃。1時間に2〜5本の運行なので、スワンナプームのARLほど頻繁ではない。時刻表は駅に掲示されているので、到着後に確認するといい。
券売機でコイン型トークンを購入する方式で、クレジットカードのタッチ決済(Visa / Mastercard / JCB / UnionPay)にも対応している。
② 配車アプリ(Grab / Bolt)― 2026年の本命
タイ語も英語もいらない。アプリで完結するのが最大のメリット。
スワンナプームと同様に、ドンムアンでもGrab・Boltが利用可能。ピックアップポイントは1階の4番出口付近にGrab専用の乗り場がある。
料金はバンコク市内まで300〜450バーツ程度で、スワンナプームからよりやや安いことが多い(距離が近いため)。行き先をアプリで入力するだけで料金が事前に確定し、支払いもアプリ内のクレジットカード決済で完結する。
注意点: ドンムアンはタクシー乗り場が小さく、ピーク時は長蛇の列になることがある。そんなときにGrabで呼べば列をスキップできるので、アプリは必ず準備しておくこと。
事前にやっておくこと: 日本にいるうちにGrabとBoltの両方をインストールし、アカウント登録とクレジットカード設定を済ませておくこと。eSIMやahamoの海外ローミングを活用し、到着直後からネットが使える状態にしておくのが理想だ。
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③ メータータクシー ― 荷物が多いとき、複数人のとき
1階到着ロビーの8番出口付近にタクシースタンドがある。発券機で番号を取り、指定レーンのタクシーに乗車する仕組みで、スワンナプームと同じ方式だ。
バンコク市内まで約200〜350バーツ+空港使用料50バーツ+高速代。スワンナプームよりやや安い。
たまにメーターを使わず定額を提示してくるドライバーもいるが、これは違法行為。やんわりとメーターを使うように伝えること。
混雑時の対策: ドンムアンはタクシー乗り場がスワンナプームより小さく、ピーク時は長蛇の列になることがある。以前は3階の出発ロビーで空車を拾う裏ワザがあったが、最近は規制が厳しくなり難しくなっている。混雑時はGrabを呼ぶか、A1バスでBTSモーチット駅まで出てしまうほうが早い場合もある。
④ エアポートバス(BMTA BUS)― 最安で市内へ
30バーツでBTSモーチット駅へ。バックパッカーの味方。
バンコク大量輸送公社(BMTA)が運営するエアポートバスで、A1〜A4の4系統がある。
A1: ドンムアン空港 → BTSモーチット駅 / MRTチャトゥチャック公園駅 → モーチットバスターミナル(30バーツ、6:50〜24:00)
A2: ドンムアン空港 → BTSモーチット駅 → 戦勝記念塔(30バーツ、4:30〜22:00)
A3: ドンムアン空港 → プラトゥーナム → BTSラーチャダムリ駅 → ルンピニ公園(50バーツ、4:30〜22:00)
A4: ドンムアン空港 → カオサン通り付近 → 王宮前広場(50バーツ、4:30〜22:00)
最も使い勝手がいいのはA1だ。BTSモーチット駅まで行ければ、そこからBTSでバンコク中心部のほぼどこにでもアクセスできる。料金はわずか30バーツ。
カオサン方面ならA4が直行で便利。
乗り場は第1ターミナル1階の6番出口付近。
⑤ Limo Bus ― カオサン・シーロム方面に直行
ドンムアン空港〜カオサン〜シーロムを結ぶシャトルバスで、全席指定、Wi-Fiあり。乗り場は第1ビル1階7番出口 / 第2ビル2階14番出口。運行時間9:30〜24:00、20〜30分間隔、150バーツ。
BMTAバスより高いが、座席指定で快適。カオサンやシーロムに宿を取るなら、乗り換えなしで楽に移動できる。
深夜到着の場合はどうするか
SRTダークレッドラインの終電は0時頃、エアポートバスもA1以外は22時で終了する。
深夜便で到着した場合の選択肢はこの3つだ。
1. Grab / Bolt — 24時間利用可能。深夜でもドライバーは空港周辺にいる。ただし深夜帯は料金が割高になることがある。
2. メータータクシー — タクシースタンドは24時間営業。深夜帯はアプリより確実に捕まる場合もある。
3. 空港で朝まで待つ — ドンムアンも24時間空港だが、スワンナプームと比べるとベンチは少ない。ただし、実は国際線と国内線のターミナル間の上階に24時間営業のフードコートがあり、マクドナルドやバーガーキングも24時間営業している。スワンナプームより空いていて、深夜の時間つぶしには意外と困らない。バックパッカー経験者なら選択肢に入るだろう。
※ドンムアン空港での空港泊については、別記事で詳しく解説予定だ。
どの手段を選ぶべきか ― タイプ別おすすめ
とにかく安くしたい → A1バス(30バーツ)でBTSモーチット駅へ → BTS乗り継ぎ
渋滞を避けたい → SRTダークレッドライン(33バーツ)でバンスー駅へ → MRT乗り継ぎ
楽をしたい・荷物が多い → Grab(300〜450バーツ)でホテル直行
カオサン方面に泊まる → A4バス(50バーツ)or Limo Bus(150バーツ)
深夜到着 → Grab or メータータクシー(24時間対応)
ドンムアンはスワンナプームと比べて鉄道の本数が少なく、タクシー乗り場も小さい。その分、配車アプリの便利さが際立つ空港だ。Grabさえ入っていれば、到着後5分で車に乗れる。スマホの準備だけは忘れずに。
スワンナプーム⇔ドンムアン間の移動
2つの空港間を移動する必要がある場合(乗り継ぎなど)、無料のシャトルバスが運行している。乗車には24時間以内の航空券(またはEチケット)とパスポートの提示が必要。
ドンムアン側の乗り場は第1ターミナル1階Gate 3 / 第2ターミナル1階Gate 14。運行時間は5:00〜24:00。所要時間は渋滞なしで約50分だが、バンコクの渋滞にハマると1時間半以上かかることもあるので、乗り継ぎ時間には余裕を持つこと。
スワンナプーム空港を利用する方はこちら:
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