
レンタルWi-Fiの時代は終わった
海外旅行の通信手段は、ここ数年で完全に様変わりした。
かつては空港でレンタルWi-Fiルーターを借りるのが定番だった。しかし、荷物が増える、ルーター自体のバッテリー管理が必要、帰国時に返却しなければならない―この手間とコストを考えると、もはや合理的な選択肢とは言いがたい。
現地でプリペイドSIMを買う方法もあるが、深夜着でSIMカウンターが閉まっている、SIMイジェクトピンを忘れた、店員とプランの説明がかみ合わない、といった面倒が起こりうる。
2026年現在、海外旅行の通信手段はeSIMで決着がついた。
中でもAiraloは、世界200以上の国と地域に対応し、スマホ1台で出発前にすべての準備が完了する。本記事では、Airaloの仕組みから具体的な設定手順、プランの選び方、注意点までを網羅的に解説する。
eSIMとは何か
eSIMとは「Embedded SIM」の略で、スマートフォンの内部にあらかじめ組み込まれた仮想SIMカードのことだ。
従来の物理SIMカードはスマホに差し込んで使うが、eSIMはアプリやQRコードからデータプランをインストールするだけで通信ができるようになる。物理カードの差し替えは不要。
さらに、eSIM対応スマホの多くはデュアルSIM構成になっている。つまり、日本のキャリアの物理SIMを入れたまま、データ通信だけeSIMに切り替えるという使い方ができる。日本の電話番号はそのまま維持しつつ、海外では現地回線でデータ通信を行う――これがeSIMの基本的な運用だ。
eSIM対応機種
自分のスマホがeSIMに対応しているかは、電話アプリで「*#06#」をダイヤルすれば確認できる。「EID」という32桁の番号が表示されればeSIM対応端末だ。
主な対応機種は以下のとおり。
iPhone: XR / XS / XS Max 以降のすべてのモデル
Android: Google Pixel 3以降、Samsung Galaxy S20以降、OPPO Find X3 Pro以降、Xiaomi 12T Pro以降など(機種・地域により異なる)
eSIMを利用するには、端末がSIMフリー(またはSIMロック解除済み)である必要がある。キャリア版の端末でもSIMロック解除していれば問題ない。
Airaloとは
Airaloは2019年に設立された、世界初のeSIMストアだ。世界200以上の国と地域のデータプランを提供しており、500万人以上が利用している。
Airaloのプランは大きく3種類に分かれる。
ローカルプラン: 1か国専用。タイならタイだけ、台湾なら台湾だけで使える。最も安い。
リージョナルプラン: 地域単位で複数国をカバー。「東南アジア」「東アジア」「ヨーロッパ」など。国境を越える旅に便利。
グローバルプラン: 世界124か国以上で使える。周遊旅行や複数地域にまたがる出張向け。
いずれもプリペイド(前払い)方式なので、使いすぎや高額請求の心配はない。
Airaloの料金目安
料金は国・地域によって異なるが、一例として台湾向けローカルプランの場合:
| データ量 | 有効期間 | 料金目安 |
|---|---|---|
| 1GB | 7日間 | 約700円 |
| 3GB | 30日間 | 約1,450円 |
| 5GB | 30日間 | 約1,850円 |
| 10GB | 30日間 | 約2,900円 |
| 20GB | 30日間 | 約4,450円 |
1週間程度の旅行なら5〜10GBで十分。地図アプリ、SNS、メッセージのやりとり程度であれば、3GBでも足りる。動画視聴を多用するなら10GB以上が安心だ。
Airaloのメリット
出発前にすべて完了する
Airaloの最大の強みは、日本にいる間にeSIMの購入・インストールまで完了できること。現地の空港でSIMカウンターを探す必要がない。深夜着のLCCでも、着陸した瞬間からネットに繋がる。
物理SIMの差し替えが不要
eSIMはスマホの設定だけで切り替えられるので、SIMイジェクトピンも不要。SIMカードの紛失リスクもない。帰国後は設定を元に戻すだけで、日本のキャリアにすぐ復帰できる。
国をまたぐ旅に対応できる
リージョナルプランを使えば、たとえばタイ→ラオス→ベトナムと陸路で移動しても、SIMの切り替えは不要。国境を越えるたびにSIMを買い直す手間から解放される。
テザリングに対応
AiraloのeSIMはテザリング(モバイルホットスポット)にも対応している。スマホを中継して、PCやタブレットもネットに接続できる。レンタルWi-Fiルーターと同じ使い方が、追加機器なしで可能だ。
データの追加購入が簡単
旅行中にデータが足りなくなったら、Airaloアプリからトップアップ(追加購入)ができる。コンビニでプリペイドカードを買う必要はない。アプリ上の操作だけで完結する。
Airaloのデメリット
最安とは限らない
一部の国では、現地キャリアのプリペイドSIMのほうが安い場合がある。たとえばタイでは、空港のAISカウンターで7日間のSIMが200〜300バーツ(約1,000〜1,500円)で購入でき、データ・通話・SMSがすべて含まれている。Airaloのタイ向けプランはデータのみで同程度の価格なので、コストだけで比較すると現地SIMに分がある。
ただし、事前準備の手軽さ、深夜着への対応、SIM差し替え不要という利便性を加味すると、この価格差は十分許容範囲だろう。
音声通話は基本的にできない
AiraloのeSIMは、基本的にデータ通信専用だ。現地の電話番号での発着信はできない。ただし、LINE、WhatsApp、FaceTimeなどのインターネット通話は問題なく使える。ホテルやレストランへの電話が必要な場合は、Skypeなどを併用すればいい。
日本語サポートは限定的
Airaloのカスタマーサポートは24時間対応だが、基本的に英語でのやりとりになる。アプリ自体は日本語化されているが、チャットサポートは英語が中心だ。とはいえ、設定手順がシンプルなので、サポートに頼る場面はほとんどないだろう。
Airaloの設定方法―出発前にやること
設定は10分もあれば完了する。以下の手順で進める。
ステップ1:アプリのインストールとアカウント作成
App StoreまたはGoogle Playから「Airalo」アプリをダウンロードする。アプリを起動し、メールアドレスとパスワードでアカウントを作成する。Googleアカウントでのログインにも対応している。
ステップ2:プランの選択と購入
アプリのストア画面から、渡航先の国または地域を選択する。データ量と有効期間を確認し、プランを購入する。
支払い方法はクレジットカード(VISA / Mastercard / JCB / AMEX)、PayPal、Google Payに対応。購入金額の5%がAirmoney(Airalo内ポイント)としてキャッシュバックされるので、次回以降の購入に使える。
なお、以下のリンクから購入時に紹介コード 【TAKAYO7635】 を入力すると、初回US$3の割引が適用される。数百円の差だが、eSIMのプラン自体が700〜2,000円台なので、割引率としては悪くない。
ステップ3:eSIMのインストール
購入が完了すると、アプリの「My eSIM」画面からeSIMをインストールできる。方法は2つ。
方法A:ダイレクトインストール(推奨) アプリ内の「インストールを開始」ボタンをタップするだけ。QRコードの読み取りも不要で、最も簡単な方法だ。
方法B:QRコードスキャン アプリまたはメールに表示されるQRコードを、スマホのカメラで読み取る。別の端末(PCなど)で購入した場合はこちらを使う。
重要:eSIMのインストールは途中で中断しないこと。 多くのeSIMは一度しかインストールできないため、途中で中断すると再インストールできなくなる可能性がある。Wi-Fi環境の安定した場所で行うこと。
ステップ4:回線の名前を設定(任意)
インストール後、eSIM回線に「Airalo」「旅行用」などわかりやすい名前をつけておくと、設定画面での切り替えが楽になる。
現地に着いてからやること
ステップ5:データ通信をAiraloのeSIMに切り替える
スマホの設定画面を開き、モバイルデータ通信の回線をAiraloのeSIMに変更する。
iPhoneの場合: 設定 → モバイル通信 → モバイルデータ通信 → Airaloの回線を選択
Androidの場合: 設定 → ネットワークとインターネット → SIM → Airaloの回線をデータ通信用に設定
ステップ6:データローミングの設定を確認する
ここが最も重要な注意点だ。
| プランの種類 | データローミング設定 |
|---|---|
| ローカルプラン(1か国専用) | オフ |
| リージョナルプラン(複数国) | オン |
| グローバルプラン(全世界) | オン |
この設定を間違えると、eSIMが正しく機能せずネットに繋がらない。プラン購入時にアプリ内に表示される説明を必ず確認すること。
ステップ7:接続の確認
設定が完了すれば、数秒〜数分でネットワークに接続される。ブラウザを開いて適当なサイトにアクセスし、通信できていればOKだ。
繋がらない場合のトラブルシューティング
eSIMを設定したのにネットに繋がらない場合、以下を順番に試す。
1. スマホを再起動する。 これだけで解決することが多い。
2. データローミングの設定を確認する。 ローカルプランなのにオンになっている、またはその逆が原因のケースが多い。
3. ネットワーク選択を手動に切り替える。 設定 → モバイル通信 → ネットワーク選択 → 自動をオフにし、Airaloアプリに表示されている対応キャリアを手動で選択する。
4. APN設定を確認する。 一部のプランではAPN(アクセスポイント名)の設定が必要な場合がある。Airaloアプリの「My eSIM」から詳細を確認できる。
5. Airaloのサポートに連絡する。 アプリ内のチャットサポートは24時間対応。英語でのやりとりになるが、レスポンスは比較的早い。
Airaloと現地SIM、どちらを選ぶべきか
結論から言えば、利便性を優先するならAiralo、コストを極限まで抑えたいなら現地SIMだ。
ただし、以下の条件に1つでも当てはまるなら、Airaloを選んだほうが総合的に楽になる。
- 深夜着・早朝発のフライトを使う
- 複数国を周遊する
- SIMカードの差し替えが面倒
- 現地の言語に自信がない
- 旅先でのトラブルをできるだけ減らしたい
逆に、1か国に長期滞在し、現地のSIMカウンターに問題なくアクセスでき、言語にも不安がないなら、現地SIMのほうが安上がりになることもある。自分の旅のスタイルに合わせて選べばいい。き、言語にも不安がないなら、現地SIMのほうが安上がりになることもある。自分の旅のスタイルに合わせて選べばいい。
まとめ
海外旅行でのネット接続は、もう悩む必要がない。eSIMとAiraloがあれば、出発前にスマホ1台で通信の準備が完了する。
やることは4つだけ。
- Airaloアプリをインストールしてアカウント作成
- 渡航先のプランを購入
- eSIMをスマホにインストール(出発前)
- 現地到着後、データ通信をAiralo回線に切り替え
一度やってみれば、次からは5分で終わる作業だ。
通信手段の確保に時間を使うのはもったいない。Airaloで片づけて、旅そのものに集中しよう。
→ Airalo公式サイトでプランを探す(紹介コード 【TAKAYO7635】 で初回US$3割引)
本記事の情報は2026年3月時点のものです。料金・対応機種・サービス内容は変更される可能性があるため、利用前に公式サイトで最新情報を確認してください。
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